お客様導入事例
Tata Consultancy Services、オープンソースで俊敏性と迅速化を実現
概要
Tata Consultancy Services (TCS) は、IT サービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業で、変革を遂げるために多数の世界最大級の企業と提携してきました。TCS の IT グループは、自社が掲げる Enterprise Agile 2020 ビジョンに従い、会社の変革をサポートするための柔軟で適応性のあるインフラストラクチャの構築に乗り出しました。その一環として、TCS の IT 部門は Red Hat と協力し、レガシー・インフラストラクチャをオープンソース・テクノロジー・プラットフォームにアップグレードしました。この Infrastructure Reimagination プロジェクトにより、TCS はコンセプトからリリースまでのサイクルを大幅に短縮し、総所有コスト (TCO) を改善することができました。
動的な環境に適応し、変化に俊敏に対応する能力を得ることが、TCS Corporate IT (Ultimatix) の目標でした。Red Hat とのコラボレーションにより、スケーラブルでコスト効率に優れたプラットフォームを開発できました。今では、ベンダーロックインが排除され、先進的なインフラストラクチャのデプロイが可能になりました。
業種
IT コンサルティングおよびサービス
地域
アジア太平洋
本社
ムンバイ (インド)
規模
従業員 448,000 名以上
課題
俊敏性の向上と IT のモダナイズ
TCS は Enterprise Agile 2020 の実現に乗り出した際、成長を促し、常に変化する要求に対応するための俊敏性の強化に取り組みました。TCS はレガシーシステムから、コンピュート能力に優れ、所有コストが低く、 ベンダーロックインがないという特長を備えた、オープンでスケーラブルな、レジリエンシー (回復力) のある IT インフラストラクチャへ移行する必要がありました。TCS は Red Hat と提携して、他のベンダーやソリューションとのコラボレーションが可能なオープンソース・プラットフォームを構築しました。
ソリューション
オープンソース・インフラストラクチャを構築する
Infrastructure Reimagination プロジェクト全体は、スケーラブルなアジャイル・フレームワークを使用して実施されました。その規模と複雑性に対応するため、複数の移行手法がデプロイされました。さらに、TCS ではテクノロジー・プラットフォームを強化するために、レガシー・インフラストラクチャを Red Hat Enterprise Linux と Red Hat JBoss Enterprise Application Platform でモダナイズしてクラウドネイティブ・アーキテクチャを実現しました。さらに TCS ではデジタルコア・アーキテクチャを採用してアプリケーションの機能を強化しました。
ソフトウェアとサービス
ビジネス上の成果
俊敏性を向上させてコストを削減
TCS の新しいソリューションにより、コンセプトからリリースまでのサイクルは数日から数時間へと驚くほど短縮され、同社は顧客からの動的な要求にすばやく対応できるようになりました。ベンダーロックインがないため、TCS では TCO を削減し、コンピュート能力が大幅に増加しました。インフラストラクチャのフットプリントと消費電力も削減されました。このソリューションにより、TCS の生産性とパフォーマンスは上昇し、複雑性は低下しました。
インフラストラクチャのモダナイゼーションにより、チームはアプリケーションを一時的な負荷に合わせて動的にスケーリングできるようになりました。この結果、アプリケーションのダウンタイムがなくなり、スタンバイサーバーが不要になりました。アプリケーションは常に優れたパフォーマンスを発揮するので、エンドユーザーにも満足していただけています。
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