サービスブローカーとは
サービスブローカーは、消費者とプロバイダーの間をつなぐ役割を果たします。ブローカーは提供されるサービスに関する情報を保持して注文、プロビジョニング、およびこれらのサービスと消費者が構築するアプリケーションの接続に関するこまごまとした処理を実行し、これまで IT オペレーションが複数のインフラストラクチャ管理ツールで行っていた手順を自動化します。
アプリケーションを構築する際には、組織内のオンプレミス・データベースであれ、Amazon Web Services などのパブリッククラウドのメッセージングサービスであれ、プロバイダーからサービスを選択し、利用するための合理的な方法が必要です。サービスカタログは、チームがそういったサービスを見つけるためのものですが、消費者とプロバイダーをつなげるために必要なすべての機能を提供するわけではありません。
Red Hat® OpenShift® のサービスブローカーは、アプリケーション・プラットフォームとサービスブローカー間の標準インタフェースである Open Service Broker API をベースにしています。Red Hat は、コンテナのエコシステム内でコラボレーションを行って Open Service Broker API を進化させ、OpenShift Service Catalog のベースとなる Kubernetes Service Catalog に貢献できることを誇りに思っています。
ハイブリッドクラウド戦略を支えるサービスブローカー
ハイブリッドクラウド戦略は、インフラストラクチャ間でアプリケーションの可搬性をただ実現するというだけでは十分ではありません。サービスブローカーを活用すれば、サービスの提供者やホスティング先を問わず、アプリケーションに最適なサービスを利用することができるようになります。さらに、複数のプロバイダーにまたがる異種サービスのプロビジョニングに伴う運用の複雑さも解消できます。
Red Hat は Amazon Web Services (AWS) と緊密に連携し、Red Hat OpenShift 内から AWS サービスのプロビジョニングと使用を容易にする AWS Services Broker を開発しました。AWS Service Broker と Red Hat OpenShift を組み合わせることで、オンプレミスのリソースとパブリッククラウドから最適なインフラストラクチャとサービスを使用して、優れたアプリケーションをより迅速かつ簡単に構築することができるようになります。
Red Hat OpenShift でサービスブローカーを使うメリット
迅速に開発
サービスへのアクセスを最適化し、アプリケーション開発者がどこで構築するにしても、一貫したエクスペリエンスを提供します。
どこにでもデプロイ
Red Hat OpenShift を使うと、オンプレミスでも数百社に及ぶクラウドパートナーがグローバルに提供するアベイラビリティリージョンでも、アプリケーションをどこにでも展開することができます。
自信を持ってスケーリング
Red Hat のクラウドパートナーが提供する、安全で弾力性に優れたサービスとオンデマンドのインフラストラクチャを利用して、ビジネスを成長させ、アプリケーションを拡張することが可能です。
Red Hat OpenShift Service Catalog
Red Hat OpenShift は、運用チームと開発チームを統合し、アプリケーションの構築と提供を可能にする単一プラットフォームです。Red Hat OpenShift Service Catalog は Open Service Broker API を使用し、クラウドとオンプレミスのサービスを一貫して自動プロビジョニングすることで、ハイブリッドクラウド・アプリケーションの構築チームを支援します。