RH124
Red Hat システム管理 I
概要
コースの説明
Red Hat Enterprise Linux サーバーの管理に必要なコアシステム管理を対象とする、2 コース構成の 1 コース目
Red Hat システム管理 I (RH124) は、Linux システムの管理経験のない IT プロフェッショナルを対象としています。このコースは、基本の管理タスクに重点を置き、受講者に Linux 管理能力を提供することを目的としています。また、主要なコマンドラインの概念や、エンタープライズレベルのツールについて学習することで、フルタイムの Linux システム管理者を目指す受講者にとっての基盤を提供します。
これは、Linux の予備知識がまったくないコンピュータ・プロフェッショナルを有能な Linux 管理者に育成することを目的とした、2 コース構成のシリーズの 1 コース目です。こうした概念については、後続のコースである Red Hat システム管理 II (RH134) でさらに詳しく説明されます。
このコースは Red Hat® Enterprise Linux 9.0 に基づいています。
コースの修了後、仮想環境を含むすべてのコースについて、ハンズオンラボへの 45 日間の延長アクセス権が付与されます。
注:このコースは、5 日間の対面授業、5 日間の仮想ライブ授業または自習形式で提供されます。期間は受講方式によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジューリング、価格については、右側のメニューでお住まいの地域を選択して「詳細はこちら」をクリックしてください。学習内容サマリー
- Linux と Red Hat Enterprise Linux エコシステムの概要
- コマンドの実行とシェル環境の表示
- ファイルの管理、整理、保護
- ユーザー、グループ、およびユーザー・セキュリティ・ポリシーの管理
- systemd サービスの制御とモニタリング
- Web コンソールと SSH を使用したリモートアクセスの設定
- ネットワーク・インタフェースと設定の構成
- DNF を使用したソフトウェアの管理
コース対象者
- 主な対象者は、Linux エンタープライズシステムまたはクラウドシステムの現在の管理者またはそうなる予定の技術プロフェッショナルです。
- このコースは Red Hat アカデミーの人気コースであり、Linux を使用して技術プロフェッショナルになることを計画している学習者を対象としています。
受講の前提条件
- 何らかのオペレーティングシステムでのコンピュータ・アプリケーションの技術ユーザーとしての基本スキルが求められます。
- 無料のスキルチェックでこのコースが自分のスキルに最適かどうかを確認してください。
テクノロジー上の留意事項
- このコースには特別な技術的要件はありません。
- このコースでは、ご自分のデバイスの持ち込み (BYOD) を想定していません。
- インターネットアクセスは必須ではありませんが、Red Hat のオンラインリソースを調べて閲覧できるようにするために推奨されています。
学習内容
学習内容
- Red Hat Enterprise Linux の基礎知識
- オープンソース、Linux、Linux ディストリビューション、Red Hat Enterprise Linux を説明し、定義します。
- コマンドラインへのアクセス
- Linux システムにログインし、シェルを使用して簡単なコマンドを実行します。
- コマンドラインでのファイル管理
- bash シェルで操作して、ファイルをコピー、移動、作成、削除、および整理します。
- Red Hat Enterprise Linux のヘルプの利用
- ローカルヘルプシステムを使用して問題を解決します。
- テキストファイルの作成、表示、および編集
- コマンド出力またはテキストエディターでテキストファイルを管理します。
- ローカルユーザーとグループの管理
- ローカルユーザーとグループ、および管理者のローカル・パスワード・ポリシーを作成、管理、削除します。
- ファイルへのアクセスの制御
- ファイルに Linux ファイルシステム・パーミッションを設定し、さまざまな権限設定のセキュリティ効果を理解します。
- Linux プロセスの監視と管理
- Red Hat Enterprise Linux システムで実行されるプロセスを評価し、制御します。
- サービスとデーモンの制御
- systemd サービスを使用して、ネットワークサービスとシステムデーモンを制御および監視します。
- SSH の設定とセキュリティ保護
- OpenSSH を使用して、リモートシステムでセキュアなコマンドラインサービスを設定します。
- ログの分析と保存
- トラブルシューティングのために、システムイベントログを検索して正しく解釈します。
- ネットワークの管理
- Red Hat Enterprise Linux サーバーのネットワーク・インタフェースと設定を指定します。
- ソフトウェアパッケージのインストールとアップデート
- Red Hat および DNF のパッケージリポジトリからソフトウェアパッケージをダウンロード、インストール、更新、および管理します。
- Linux ファイルシステムへのアクセス
- Linux サーバーに接続されたストレージ上の既存のファイルシステムにアクセスし、検査および使用します。
- サーバーの分析とサポートの利用
- Web ベースの管理インタフェースで問題を調査し、Red Hat からのサポートを利用して問題解決の支援を受けながら解決します。
- 理解度の確認
- 実践的な演習を行って、このコースの内容を確認します。
成果
組織にとっての効果
Red Hat Enterprise Linux の管理、設定、迅速なデプロイは、効率的な IT インフラストラクチャの基盤です。このコースでは、新しい Linux システム管理者が設定の問題の解決、Red Hat Enterprise Linux と他の既存システムの統合、ユーザーとグループの管理、利用可能なストレージソリューションの使用を効率的かつ安全に行うための基盤を構築します。
このコースはお客様にメリットをもたらすように作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。
このトレーニングの効果
このコースでは、フルタイムの Linux システム管理者になるための主要タスクについて学習するのに必要な基盤を構築します。このコースを受講することで、インストール、ネットワーク接続の確立、物理ストレージの管理、基本的なセキュリティ管理など、Linux システムの基本的な管理タスクを実行できるようになります。
推奨される次の試験またはコース
Red Hat ラーニングサブスクリプションをご利用いただくと、このコースを受講できるほか、オンラインの学習リソースをオンデマンドで無制限に通年利用できます。