EX200
RHCSA 認定試験
概要
試験の説明
実技ベースの RHCSA 認定試験 (EX200) では、多岐にわたる環境およびデプロイシナリオに共通するシステム管理分野の知識を試験します。この認定試験で試されるスキルは、すべての Red Hat 製品のシステム管理の基礎をなすものです。
この試験に合格すると、Red Hat 認定システム管理者に認定されます。RHCSA の取得以降も学習を継続する受講者については、最高レベルの認定である Red Hat 認定アーキテクトの取得に向けた学習パスの基礎ステップにもなります。
この試験に設定された内容は、利用できる最新の Red Hat 製品バージョンに基づいています。[詳細はこちら] をクリックして、購入できる試験の利用可能なすべてのバージョンをご確認ください。
試験の対象者
- スキルの証明を望む経験豊富な Red Hat Enterprise Linux システム管理者
- Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134) を受講し、RHCSA を取得するパスを進んでいる受講者
- 組織または通達 (DoD 8570 指令) の要請により資格が必要な、熟練した Linux システム管理者
- Red Hat 認定エンジニア (RHCE) を取得するパスを進む IT プロフェッショナル
- 最新ではないか、まもなく最新でなくなるため RHCE として再認定を取得しようとしている RHCE
- コンテナ・テクノロジーの基礎に関する専門知識を実証したい DevOps プロフェッショナル
受験の前提条件
- Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134)、またはこれらのコースを組み合わせた RHCSA 速習コース (RH199)を受講済み、または Red Hat Enterprise Linux のシステム管理者として同等の業務経験を有する
- RHCSA 認定試験 (EX200) の内容を理解している
- 無料のスキルチェックを受けて、この試験の準備に最適なコースを確認してください。
試験の内容
試験の学習ポイント
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RHCSA 認定試験の受験者には、以下のタスクを 1 人で実行する能力が求められます。タスクは複数のカテゴリに分類されています。
- 基本的なツールの理解と使用
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- シェルプロンプトにアクセスして、正しい構文でコマンドを発行する
- I/O リダイレクトを使用する (>、>>、|、2> など)
- grep と正規表現を使用してテキストを解析する
- SSH を使用してリモートシステムにアクセスする
- マルチユーザーターゲットでログインしてユーザーを切り替える
- tar、gzip、bzip2 を使用してファイルをアーカイブ、圧縮、解凍、展開する
- テキストファイルを作成および編集する
- ファイルおよびディレクトリを作成、削除、コピー、移動する
- ハードリンクおよびソフトリンクを作成する
- 標準の ugo/rwx 権限をリスト、設定、変更する
- man、info、/usr/share/doc 内のファイルなど、システムドキュメントを特定、読み出し、使用する
- シンプルなシェルスクリプトの作成
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- 条件付きでコードを実行する (if、test、[] などの使用)
- ループ構造 (for など) を使用して、ファイル、コマンドライン入力を処理する
- スクリプトの入力 ($1、$2 など) を処理する
- スクリプト内のシェルコマンドの出力を処理する
- 稼働中のシステムの運用
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- システムを正常に起動、再起動、シャットダウンする
- 手動でシステムを別のターゲットで起動する
- 起動プロセスを中断してシステムにアクセスする
- CPU/メモリーを多用するプロセスを特定してプロセスを強制終了する
- プロセスのスケジューリングを調整する
- チューニングプロファイルを管理する
- システムログファイルとジャーナルを見つけて理解する
- システムジャーナルを保存する
- ネットワークサービスを開始および停止し、ステータスを確認する
- システム間でファイルを安全に転送する
- ローカルストレージの設定
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- MBR および GPT ディスク上にパーティションをリスト、作成、削除する
- 物理ボリュームを作成し、削除する
- 物理ボリュームをボリュームグループに割り当てる
- 論理ボリュームを作成し、削除する
- Universally Unique ID (UUID) またはラベルで起動時にファイルシステムをマウントするようにシステムを設定する
- 新しいパーティションと論理ボリュームを追加して、システムを中断させずにスワップする
- ファイルシステムの作成と設定
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- vfat、ext4、xfs ファイルシステムを作成、マウント、アンマウント、および使用する
- NFS を使用してネットワーク・ファイル・システムをマウントおよびアンマウントする
- autofs を設定する
- 既存の論理ボリュームを拡張する
- コラボレーション向けに set-GID ディレクトリを作成して設定する
- ファイルのアクセス権の問題を診断して修正する
- システムのデプロイ、設定、保守
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- at と cron を使用してタスクをスケジュールする
- サービスを開始および停止し、起動時にサービスが自動的に開始するように設定する
- 自動的に特定のターゲットで起動するようにシステムを設定する
- タイム・サービス・クライアントを設定する
- Red Hat Network、リモートリポジトリ、またはローカルファイルシステムからソフトウェアパッケージをインストールし、アップデートする
- システムブートローダーを修正する
- 基本的なネットワーク操作の管理
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- IPv4 および IPv6 アドレスを設定する
- ホスト名解決を設定する
- 起動時に自動的に開始するようにネットワークサービスを設定する
- firewall-cmd/firewalld を使用してネットワークアクセスを制限する
- ユーザーとグループの管理
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- ローカル・ユーザー・アカウントを作成、削除、変更する
- パスワードを変更して、ローカル・ユーザー・アカウントのパスワードの有効期限を調整する
- ローカルグループとグループメンバーシップを作成、削除、変更する
- スーパーユーザーのアクセス権を設定する
- セキュリティの管理
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- firewall-cmd/firewalld を使用してファイアウォール設定を指定する
- デフォルトのファイルアクセス権を管理する
- SSH のキーベース認証を設定する
- SELinux の Enforcing モードと Permissive モードを設定する
- SELinux ファイルとプロセスのコンテキストをリストして特定する
- デフォルトのファイルコンテキストを復元する
- SELinux ポートラベルを管理する
- ブール値設定を使用してシステムの SELinux 設定を変更する
- 繰り返し発生する SELinux ポリシー違反を診断して対処する
- コンテナの管理
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- リモートレジストリからコンテナイメージを検索して取得する
- コンテナイメージを検査する
- podman や skopeo などのコマンドを使用してコンテナ管理を実行する
- Containerfile からコンテナを構築する
- 実行中のコンテナの実行、開始、停止、一覧表示などの基本的なコンテナ管理を実行する
- コンテナ内でサービスを実行する
- systemd サービスとして自動的に開始するようにコンテナを構成する
- 永続ストレージをコンテナに接続する
Red Hat のすべての実技試験と同様に、再起動後も自動で設定が維持されるようにする必要があります。
知っておくべきこと
準備
Red Hat では、準備として Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 II (RH134) の受験を検討することをお勧めします。このコースへの参加は必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されています。Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公認していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) 試験は、実践的な実技試験で、実際の開発タスクを行う必要があります。対面式の試験中、受験者はインターネットにアクセスすることはできず、資料や電子文書を持ち込むことも許可されません。ノートや書籍、その他の資料も持ち込めません。大半の試験では、製品に付属のドキュメントを試験中に使用できます。
この試験は、リモート試験形式としてバーチャルに受験することもできます。リモート試験の詳細をご覧になり、適切な受験形式をご検討ください。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細については、トレーニングポリシーのページをご覧ください。